骨粗しょう症外来

骨粗しょう症外来

骨量が減少し、骨がもろく、骨折しやすくなる疾患

骨粗しょう症とは、骨量の減少と骨組織の微細構造の異常の結果、骨に脆弱性(もろくて弱くなること)が生じ、骨折が生じやすくなる疾患です。骨軟化症では全骨量(類骨と石灰化した骨の合計)は減少しませんが、骨粗しょう症では全骨量が減少してしまいます。正常な骨では骨吸収と骨形成のバランスが保たれ、骨量は維持されていますが、骨粗しょう症になると、骨吸収が骨形成を上回るため骨量が減少してしまいます。

患者の約15%しか治療を受けていない

日本には、約1,300万人もの骨粗しょう症の患者さんがいるといわれています。その多くは閉経後の女性です。一昔前は、単なる加齢現象だと捉えられていましたが、現在は骨の病的な状態と考えられ、治療も進んでいます。ところが、実際に治療を受けているのは、全体の15%程度です。骨粗しょう症を放っておくと、骨折などをきっかけに、ロコモシンドローム(運動器症候群)、寝たきりの原因になってしまいます。
骨粗しょう症で骨折してしまうと、骨折していない人と比べて、実際の寿命も健康寿命もはるかに短くなってしまうのです。

骨粗しょう症治療の流れ

1.身体所見

「身長が3cm低下している」「壁に沿って直立した時、後頭部との間に隙間ができる」「助骨と骨盤の間が狭くなっている」などの診断チェックがあります。

2.骨量測定による診断

治療のガイドラインに準じた「骨密度測定装置」で、骨密度を測ります。骨折すると多大な苦痛を強いられる脊椎部、大腿骨部の骨密度を直接測定します。患者さんは横になっているだけで、測定時間は10分以内、痛みもありません。

3.エックス線撮影

骨折の判定はエックス線撮影をして診断します。

4.投薬による治療開始

近年、骨粗しょう症の治療薬は進化しています。患者さんの検査結果に応じたお薬を用いて、骨密度をアップします。

5.骨代謝マーカー

薬の効き具合は、血液検査を通して「骨代謝マーカー」を測定します。これは骨が壊れるスピードと骨が新しく作られるスピードを測ることができる検査です。漫然と同じお薬を投与していると骨が弱くなる、というケースもありますので、半年ごとのチェックが肝心です。

骨密度測定「DEXA法」による診断

当院で導入している骨粗しょう症の診断は、「骨密度測定:DEXA(デキサ)法」を用いています。DEXA法とは、微量なエックス線をあてて正確な骨密度を測定する、日本骨粗鬆学会のガイドラインにおいても推奨されている優れた検査方法です。この方法は、従来の方法のように手の骨や足の踵などで測定するのではなく、骨粗しょう症になった場合に骨折しやすい腰椎(腰の骨)と大腿骨頚部(股関節の骨)を直接測定します。よって、より重要で正確な診断をすることができます。

骨代謝マーカーを測定する意義

骨密度を上げる薬を処方した後の骨代謝マーカー測定は、骨粗しょう症治療に欠かせません。この測定結果に応じて、骨密度を上げる薬の強さを加減する必要があるからです。
もし、骨代謝マーカーを測定せず、症状に適合しない薬をそのまま使い続けると、太ももなどの骨が何の圧力もかけないのに折れてしまうという「非定型的大腿骨近位部骨折」に陥る危険性もあります。
現在の薬がどのように効いているのか、しっかりご説明しながら治療を行います。

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